2013年3月22日金曜日

国産カブトムシ飼育に規制?!

 今日の道内のニュースで驚いた話題があった。


道議会でカブトムシの売買及び飼育に規制を設ける事が可決されたとのこと。
   (北海道生物多様性の保全に関する条例)

カブトムシだけじゃなく色々な動植物に関してらしいですが・・・。



 昭和の時代・・・北海道でカブトムシを見る事はほとんどなかった。

稀に内地(北海道でいう本州の事)から持ってきたカブトムシを飼っている子供はヒーロー!

だから大人になってからも北海道にカブトムシなんていないと思っていた。


 昨年、置戸へ遊びに行く機会があって宿泊先あたりでカブト・クワガタが採れると聞いてびっくり。

まぁ、どうせ採れないだろうと思っていたが採取に成功した。

ミヤマクワガタ、アカアシクワガタそしてカブトムシ・・・。

生体を目の当たりにするとわくわくする。

子供の情操教育、生き物に対する教育などとのたまってはいるが、楽しんでいる。



 実際、カブトムシの産卵も幼虫の飼育も昆虫飼育の入門編とも言えるくらい簡単だ。

さすがにマットがしばれる(凍りつく)まで行くと飼育環境としては良いとは言えないだろう。

だが、室内であればまず大きな失敗はない。(それだけ繁殖力が強いという事か・・・)

しかも、ほぼ1年のサイクルで成虫⇒卵⇒幼虫⇒蛹⇒成虫を繰り返す。

学校などでも生物飼育・観察として取り入れても良いくらいのサイクルだ。



 しかし、昔はいなかったはずの昆虫がいる、と言う事はどこからか入ってきたという事。

カブトムシの飛行能力は2~400mくらいと言うから海は超えられない・・・。

意識的にしろ無意識にしろ人間が持ち込んだのである。



 もともといたクワガタたちには脅威である。何せ体格が違う。

樹液の取り合いも過酷なものになったかもしれない。

だが、ここまで生息範囲の広がったカブトムシを駆除など出来ようもない。

哺乳類などとは違い個体数など把握できようもないだろう。


売買を規制・飼育を規制・・・。それでも生態系は戻らない・・・。




 駆除の選択肢はないとおもう・・・。

これ以上増やさない方法を考えるしかないのではないだろうか?



後は飼育者のモラルの徹底である。
 
放虫を絶対にしない・させないことが重要だとおもう。



規制をするならそのあたり・・・。

飼育者が放虫をすると罰則を科すとか・・・。


カブトムシのメスを道が買い取るとか・・・。(メスが減ると繁殖の最大値が減る)




 北海道で野生のカブトムシが問題なのであれば野生の数を増やさない事が重要。

下手に飼育を規制すると、大量の放虫が行われることだって起こりうると思うのだが・・・。